JUKIは第1四半期業績と未定としていた第2四半期業績予想、第2四半期末配当を発表

■第1四半期は縫製機器&システム、産業機器&システムの両事業共に利益率が改善し、大幅増益となる

 JUKI<6440>(東1)は2日、第1四半期業績と未定としていた第2四半期業績予想、第2四半期末配当を発表した。

 17年12月期第1四半期連結業績は、売上高237億17百万円(前年同期比8.5%減)、営業利益21億38百万円(同47.0%増)、経常利益22億41百万円(同169.6%増)、純利益15億27百万円(同134.8%増)と減収ながら大幅増益となった。

 縫製機器&システム事業に関しては、欧米での売上は堅調であったものの、アジア市場における一部地域での売上が伸び悩んだこと、製品別ではカーシート向けなどノンアパレル分野での売上が拡大したものの、アパレル市場向けの売上が減少し、売上高は159億89百万円(同11.8%減)となった。利益面については、コストダウン効果などにより収益性が改善し、 セグメント利益(経常損益)は18億15百万円(同12.9%増)となった。

 産業機器&システム事業全体の売上高は、中国での売上が堅調であったこと、製品別ではスマートファクトリー提案で展開する省力化装置やカスタマービジネスでのパーツ販売、受託加工等のグループ事業の売上が伸びたことなどから、前年並みの76億44百万円(同0.7%減)となった。利益面は、利益率の改善やこれまで進めてきた構造改革による費用削減効果が出てきたことなどから、セグメント利益(経常損益)は5億93百万円(前年同期△1億54百万円)と大幅増益で黒字転換となった。

 第1四半期は、両事業共に利益率が改善し、大幅増益となったこともあり、未定としていた第2四半期業績予想を発表した。また、第2四半期末の配当については、前期に引続き0円とすることも発表した。

 17年12月期第2四半期連結業績予想は、売上高480億円(前年同期比5.9%減)、営業利益30億円(同47.9%増)、経常利益28億円(同361.7%増)、純利益18億円(前年同期△2億32百万円)と減収ながら大幅増益で黒字転換を見込む。

 しかし、大幅増益予想の第2四半期業績予想を発表したものの、通期業績予想は前回予想を据え置いている。

 ちなみに、通期連結業績予想に対する第2四半期業績予想の進捗率を調べると、売上高47.5%、営業利益62.5%、経常利益75.7%、純利益81.8%となることから、利益面での上方修正が期待できる。

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