UUUMはモミ合い煮詰まり感、18年5月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 UUUM(ウーム)<3990>(東マ)は、クリエイターサポートサービスを主力としている。動画広告市場の拡大などで18年5月期大幅増収増益予想である。株価はモミ合い展開だが煮詰まり感を強めている。

■YouTubeクリエイターサポートサービスが主力

 YouTubeクリエイターが保有するチャンネルを管理してサポートするクリエイターサポートサービスを主力として、動画やゲームなどのコンテンツを制作する自社サービスも展開している。自社サービスでは講談社と共同でYouTubeチャンネル「ボンボンTV」の運営も行っている。

 YouTubeチャンネル登録者数ランキングにおいてトップ10のうち8チャンネルを当社所属クリエイターが占めるなど、国内最大手のMCN(Multi Channel Network)である。18年5月期第3四半期末のチャンネル数は17年5月期末比822増加の5252チャンネル、3ヶ月合計動画再生回数は91億36百万回だった。

 収益柱の広告収入(アドセンス広告収入、タイアップ広告収入)は、国内広告市況の季節性の影響を受けるため、売上高は下期の構成比が高くなる季節特性がある。

■18年5月期大幅増収増益予想

 18年5月期連結業績予想は4月13日に増額修正して、売上高が17年5月期比57.5%増の110億円、営業利益が67.2%増の6億円、経常利益が66.5%増の5億85百万円、純利益が33.7%増の3億45百万円としている。動画広告市場の拡大も背景として、新規クリエイター獲得やタイアップ案件の獲得も順調に推移し、主力のアドセンス収益や広告収益が計画を上回る。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比69.9%増の79億67百万円、営業利益が10.6%増の4億59百万円、経常利益が8.4%増の4億45百万円、純利益が14.9%減の2億57百万円だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高が72.4%、営業利益が76.5%、経常利益が76.1%、純利益が74.5%と順調である。通期ベースで好業績が期待される。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は5000円近辺でモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。5月23日の終値は5100円、今期予想連結PERは約88倍、時価総額は約310億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。上放れを期待したい。(MM)

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