【チャート診断】キーウェアは底打ち確認チャートで中期仕込み場、業績も来期急回復へ

チャート診断

キーウェアソリューションズ<3799>(東2・売買単位100株)は、2013年9月の高値2154円から長期下げ相場だが、去る2月3日の369円で底打ちして足元では540円前後まで戻している。

下げの背景は不採算案件による業績悪化。2015年3月期は予想を下回り、営業利益収支トン(前期3億6800万円の利益)、最終損益では赤字1億3000万円(同2億4000万円)の見通しで配当は年10円から無配とする。

インフラ関係の受託開発を中心にシステム構築、保守、運用までを一貫して手掛ける。NECを中心にJRグループ、NTT向けが多く事業環境は明るい。このほど、農業の担い手育成や栽培方法の研究促進を支援する農業ICTソリューション『OGAL』シリーズの提供を開始したことも注目される。

農業熟練者の経験と勘に支えられてきた作業をICT化により、「見える化」し活用する仕組みが求められている中で登場したサービス。園場に設置した各種センサーから収集した環境情報を遠隔からリアルタイムとモニタリングできるクラウド型サービスである。農業従事者は園場を農作物の生育に最適な環境に保つことで品質及び生産性の向上を目指すことができる。次世代の農業の担い手支援にも貢献する。自治体や個別農家向けなどに販売する。

TPP交渉もあって高品質と生産性の高い農業に対し関心が高まっているし、マーケットでも農業関連銘柄に対する人気は根強い。

とくに、2016年3月期は不採算案件の一掃から急回復が予想される。配当についても無配は1期だけで16年3月期には元の年10円とする可能性が極めて高いとみられる。

もともと、好収益で好株価だっただけに業績回復を期待すれば、短期は難しいとしても中長期投資では底打ちを確認していることから仕込み場といえるだろう。

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