ヤマシタヘルスケアHDは18年5月期通期連結業績予想の上方修正を発表

■利益面で大幅な上方修正となったことから、期末配当も19円から25円へ修正

 ヤマシタヘルスケアHD<9265>(東1)は3日、18年5月期通期連結業績予想の上方修正を発表した。

 売上高は前回予想を12億62百万円上回る586億92百万円(前期比11.8%増)、営業利益は1億33百万円上回る3億73百万円(同100.5%増)、経常利益は1億42百万円上回る4億49百万円(同74.0%増)、純利益は67百万円上回る2億20百万円(前期19百万円)と2ケタ増収大幅増益となる見込み。

 前回予想に比較すると売上高2.2%増、営業利益55.5%増、経常利益46.4%増、純利益43.9%増と利益面での大幅な上方修正となった。

 大型の設備案件の減少により、主として一般機器分野における医療機器備品の売上高が予想を下回って推移した。一方、SPD契約施設における医療機器消耗品の売上が順調に増加したこと、低侵襲治療分野における内視鏡備品やサージカル備品の売上が予想を上回ったこと、さらに昨年6月に新たにグループ化したトムスの透析分野機器の売上が当初予想を上回ったことなどから、医療機器販売業全体としての売上高は予想を上回る見込み。また、医療機器製造・販売業は、グループ会社開発の整形外科用インプラント製品の販路が順調に拡大し、販売が計画以上に伸長した。これらの結果、売上高は当初予想を上回る見込みとなった。

 利益面は、物流会社の運賃値上げ等のコスト上昇要因はあったものの、売上増加に伴い売上総利益が増加したことに加え、開設から2年目となる長崎物流センターの稼働安定化をはじめとする物流部門効率化の効果等により、販売費及び一般管理費が計画を下回ったことから、予想を上回る見込み。

 業績が当初予想を大幅に上回る見込であることから、配当についても上方修正となった。当初予想19円としていたが、25円に上方修正した。

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