【業績で見る株価】平山ホールディングスが3日続伸、6月決算に上ぶれ観測

株式市場 銘柄

■5月に見通しを増額修正したが、さらに新規受注分の寄与など上乗せの可能性

 平山ホールディングス<7781>(JQS)は18日の前場、2345円(65円高)まで上げ、そのまま高値引け。日々小幅だが3日続伸となり、下値固めからジワジワ反騰している。

 自動車産業や食品産業などからの業務請負・派遣、および通信機器や半導体製造装置産業向けなどへの技術者派遣を主事業とし、18年6月期の連結業績見通しをさる5月15日に増額修正。決算発表は8月中旬の予定だが、会社側からの感触では、増額修正に進んだ要因に加えて、新規受注として大手電子部品メーカー、大手自動車部品メーカーなどが加わったことなどにより、多少なりとも上ぶれて着地する可能性が出てきたようだ。これらの新規受注は今期・19年6月期から通期寄与することになる。

 さる5月時の増額修正では、売上高の最も大きい業務請負・派遣事業が好調に推移していること、ローコストオペレーションが奏功してきたこと、経年の社会保険料などの増加による固定費の上昇分を、一部、顧客に負担してもらえたこと、受注単価が上昇したこと、などを要因に、18年6月期の連結売上高を従来予想比1.5%増額して133.0億円の見込み(前期比では14.2%の増加)とし、純利益は同じく35%引き上げて2.7億円の見込み(同83.7%の増加)に、1株利益は157円72銭の見込みに増額した。

 また、同社グループでは、シナジー発揮と競争力の強化、管理のコストダウンなどを目的として、子会社の株式会社平山トップテクニカルサービス、株式会社平山を18年7月1日付(合併効力発生日)で合併した。ローコストオペレーションを実現するとともに、福利厚生を充実させることにより、従業員の定着を促進する効果も見込めるが、この合併により、消費税等簡易課税差額収入(特別利益)が3億9千万円(連結・個別)発生する。この特別利益を今期・19年6月期に計上する予定だ。この特別利益を含む今期の業績見通しは、前期決算を発表する8月14日に開示する予定だ。(HC)

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