綿半HDの3月期第1四半期は減収だが利益確保の取組みが奏功し、経常利益が12.2%増に

■今期は4期連続過去最高益更新へ

 綿半ホールディングス<3199>(東1)は30日、19年3月期第1四半期連結業績を発表した。

 業績は、売上高が前年同期比3.9%減の237億15百万円、営業利益が同6.8%増の4億49百万円、経常利益が同12.2%増の4億80百万円、四半期純利益が同52.8%増の3億71百万円だった。店舗閉店や天候不順により売上げは不調だったが、利益確保の取組みが奏功し、増益となった。

 スーパーセンター事業は、売上高が前年同期比8.9%減の158億38百万円、営業利益が同12.4%減の4億41百万円だった。老朽化が著しかった三鷹店を昨年12月に閉店したことや、天候不順により、同社が強みとする園芸資材などの季節品の販売が低調に留まったことに加えて、利益面では富士河口湖店の改装コストが影響した。

 建設事業は、売上高が前年同期比12.8%増の68億59百万円、営業利益が1億42百万円(前年同期は53百万円の赤字)だった。受注残高が前年同期比30.8%増加するなど、受注・工事ともに順調に進捗。また、選別受注の徹底と労働生産性向上への取り組みが寄与した。

 貿易事業は、売上高が前年期比16.4%減の9億52百万円、営業利益が同40.2%減の1億25百万円だった。一部の医薬品原料の納品時期が第2四半期に期ずれしたことなどが影響した。

 今19年3月期業績は、売上高1028億10百万円(前期比0.4%増)、営業利益24億41百万円(同4.1%増)、経常利益24億4百万円(同4.1%増)、純利益15億36百万円(同3.6%増)と見込み、4期連続の過去最高益更新となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る