デジタルハーツHDはバルテスとの業務提携契約の締結を発表

■人材の早期育成と、両社のリソース・技術的な相互補完を目指す

 デジタルハーツHD<3676>(東1)は24日、バルテスとの業務提携契約の締結を発表した。締結することで、人材の早期育成と、両社のリソース・技術的な相互補完を目指す。

 同社は、テストエンジニアの育成を通じた付加価値の高いテストサービスの安定供給、両社の共同プロジェクト等による大型案件の受注を目指して、バルテスとの間で具体的な提携内容の協議を進めてきた。その過程において、業務提携契約締結に先駆けて、同社の子会社であるデジタルハーツのゲームやアミューズメント機器のテスト人材(以下、テスター)をエンタープライズ系システムのテストエンジニアへと育成する取り組みを試験的に開始し、バルテスが、10名を超えるテスターに対して、約2か月にわたる研修を実施したほか、共同受注の獲得に向けた情報共有体制の整備等、提携に向けた準備を行ってきた。こうした準備の過程で、テストエンジニアの早期育成、両社のリソース・技術的な相互補完による共同プロジェクト受注の可能性が確認できたため、それぞれが持つ強みを融合することでさらなる市場を開拓するため、今回の業務提携契約の締結に至った。

■バルテスの教育プログラムを実施することでテストエンジニアやプロジェクトマネージャーを早期に効率的に育成

 今回の業務提携を通じ、同社とバルテスは、デジタルハーツが有する豊富なテスター人材と、バルテスの持つ高品質な教育プログラムという、それぞれの強みを最大限に活かす。まず、人材育成については、8,000名を超えるデジタルハーツのテスターから候補者を選出し、それらの人材に対してバルテスが有する知見を活用した研修及び実際の案件における実務トレーニング等の教育プログラムを実施することで、テスト設計が可能なテストエンジニアやテスト全体を統括できるプロジェクトマネージャーを早期に効率的に育成する。

 また、それぞれのクライアントネットワークの相互活用も進めることで多様な業界に対してアプローチを行い、テスト設計からテスト実施までを含む大規模なシステムテスト案件や、専門性が高く複雑なテスト案件等において、共同プロジェクトの受注を図る。

 今回の件による同社の今期業績に与える影響は軽微と見込んでいるが、今後業績予想修正の必要性及び公表すべき事項が生じた場合には、速やかに公表するとしている。

 ちなみに、今期19年3月期連結業績予想は、売上高210億円(前期比21.0%増)、営業利益22億円(同26.7%増)、経常利益22億24百万円(同25.8%増)、純利益15億33百万円(同27.7%増)と最高益更新を見込む。

 配当については、好業績を見込めることもあり、13円(前期11円50銭)と増配を予想している。

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