全国保証は調整一巡期待、19年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 全国保証<7164>(東1)は、金融機関と提携の住宅ローン向けを主力として信用保証事業を展開している。19年3月期増収増益予想である。株価は年初来安値圏だが、調整一巡して反発を期待したい。

■信用保証事業を展開

 金融機関と提携の住宅ローン向けを主力として信用保証事業を展開している。18年9月末時点の提携金融機関数は18年3月末比6増加の752となった。

 12月12日にはAIとブロックチェーンを活用した新たな住宅ローン審査手法および申込フロー構築に関する研究を開始すると発表した。12月17日にはYUTORI債権回収を子会社化すると発表した。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比5.4%増の417億50百万円、営業利益が2.7%増の320億20百万円、経常利益が2.6%増の328億円、純利益が2.5%増の226億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.4%増収で、営業利益が7.1%増益だった。新規保証実行件数は借換需要が低位に推移したため減少したが、ローン保証債務残高が順調に増加して増収増益だった。代位弁済の発生が低位に推移して与信関連費用が想定を下回ったことも寄与した。なお6金融機関と新規契約締結した。

 第2四半期累計の進捗率は売上高38.9%、営業利益37.4%と低水準の形だが、通期予想は債務保証損失引当金繰入額の大幅増加を見込む保守的な計画である。第2四半期累計の与信関連費用が想定を下回ったことを考慮すれば、通期ベースで好業績が期待される。

■株価は調整一巡期待

 株価は12月19日に3550円まで下押した。地合い悪も影響して年初来安値圏だが、調整一巡して反発を期待したい。12月19日の終値は3580円、今期予想PERは約11倍、時価総額は約2466億円である。

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