パイプドHDは底固め完了感、19年2月期減益予想だが20年2月期収益改善期待

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 パイプドHD<3919>(東1)は情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業や販促CRMソリューション事業などを展開している。19年2月期は先行投資負担で減益・減配予想だが、先行投資の効果やストック収益の積み上げで20年2月期の収益改善を期待したい。株価は1月安値を割り込むことなく推移して底固め完了感を強めている。出直りを期待したい。なお4月10日に19年2月期決算発表を予定している。

■情報資産プラットフォーム事業などを展開

 国内最大規模の情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として事業展開している。

 セグメント区分は、情報資産プラットフォーム事業(スパイラルやBizBaseなどのクラウドサービス提供)、販促CRMソリューション事業(Webシステムの開発、ECサイトの構築・運営支援)、広告事業(インターネット広告代理販売)、xTech事業(ArchiTech:BIM事業、BeauTech:美歴、HRTech:オーダーメイド人材育成代行、FinTech:エルコイン)、社会イノベーション事業(政治山、I LOVE 下北沢、シモキタコインの運営)としている。

 なお19年5月1日付で、政治・選挙情報サイト「政治山」を運営するVOTE FORと、自治体向けオープンデータ化・活用サービス「マイ広報紙」を展開するパブリカを合併(存続会社VOTE FOR)する。

 情報資産プラットフォーム事業は、契約数増加に伴って月額サービス収入が拡大するストック型の収益構造である。なお広告事業の売上高は、広告枠の仕入高を売上高から控除する純額表示(ネット表示)としている。

■中期経営計画で20年2月期営業利益17億円目標

 中期経営計画2020ではテーマに「リ・イノベーション」を掲げている。重点戦略として、リアルビジネスとの接点の強化、イノベーティブな事業への挑戦、グループ全体の採用・育成の強化、グループ各社の情報資産の有効活用を推進する。目標数値は20年2月期売上高73億円、営業利益17億円としている。

 17年12月には電子地域通貨プラットフォームを提供する新会社エルコインを設立した。18年2月にはメディコムおよびトライベック・ストラテジーの2社と共同で、製薬企業向けマーケティングオートメーションパッケージ「BtoD」を開発した。またO2Oアプリ「NEARLY」を提供するipoca社の第三者割当増資を引き受けた。

 18年3月にはエルコインの子会社としてシモキタコインを設立した。エルコインが提供する電子地域通貨プラットフォームにおける発行事業者第1号として、下北沢で行われるイベントや商業施設等で利用される電子地域通貨を発行する。18年4月には美歴が資本業務提携パートナーの募集を開始した。

■19年2月期減益・減配予想、20年2月期の収益改善期待

 19年2月期連結業績予想(2月28日に下方修正)は、売上高が18年2月期比4.6%増の53億80百万円、営業利益が48.0%減の3億90百万円、経常利益が48.6%減の3億85百万円、純利益が67.1%減の1億50百万円としている。

 広告事業が牽引して増収だが、その他のセグメントにおける案件獲得遅れで売上高が計画を下回り、積極的な人的投資に伴う費用増加や、子会社の美歴が展開する電子ヘアカルテアプリ「美歴」に係る減損損失計上も影響して減益予想である。配当予想は据え置いて、9円減配の年間12円(第2四半期末4円、期末8円)としている。予想配当性向は60.9%となる。先行投資の効果やストック収益の積み上げで20年2月期の収益改善を期待したい。

■株価は底固め完了感

 株価は1月安値751円を割り込むことなく推移して底固め完了感を強めている。19年2月期予想下方修正に対するネガティブ反応は限定的だ。底打ちして出直りを期待したい。3月25日の終値は859円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS19円72銭で算出)は約44倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は約1.4%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS311円51銭で算出)は約2.8倍、時価総額は約70億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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