Chordia Therapeutics、千寿製薬と眼科疾患治療薬の共同研究を開始

■独自技術を融合させた新規治療法の可能性探る

 Chordia Therapeutics<190A>(東証グロース)「は8月1日、千寿製薬(本社:大阪市中央区)と共同研究契約を締結したと発表した。同社が開発中のGCN2キナーゼ阻害活性を持つ抗がん剤候補化合物を眼科疾患治療薬として開発するのが目的だ。同研究ではChordiaが化合物の提供を、千寿製薬が眼科領域の知見を生かした薬効評価をそれぞれ担当する。事業化が決定した場合、独占交渉権を設定する方針である。

 共同研究の範囲は眼科疾患治療に限定されており、同社は他の疾患領域についても引き続き開発可能性を検討していく。また7月に発表した別の共同研究とは競合せず、それぞれ異なる化合物の眼科応用を探る。業績への影響は軽微と見込まれる。

 千寿製薬は1947年設立の眼科専門医薬品メーカーで、独自の研究開発力を強みとする。Chordia Therapeuticsはがん領域に特化したバイオベンチャーで、複数の抗がん剤候補を開発中だ。両社の専門性を生かした協業により、新規眼科治療薬の創出が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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