イーソルは反発の動き、19年12月期経常・最終増益予想

株式市場 銘柄

 イーソル<4420>(東マ)は、組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業も展開している。19年12月期経常・最終増益予想である。収益拡大を期待したい。なお東証本則市場への市場変更申請を行い、9月25日に立会外分売を実施した。株価は8月の直近安値圏から反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■組み込みソフトウェア事業が主力

 18年10月東証マザーズに新規上場した。自社製ソフトウェアRTOS(リアルタイム・オオペレーティング・システム)開発やエンジニアリングサービス(受託業務)の組み込みソフトウェア事業を主力として、センシングソリューション事業(車載プリンタ・ハンディターミナル販売の物流関連ビジネス、センサネットワーク関連ビジネス)も展開している。

■19年12月期経常・最終増益予想

 19年12月期連結業績予想は、売上高が18年12月期比11.8%増の97億80百万円、営業利益が1.2%減の6億90百万円、経常利益が16.5%増の8億円、純利益が9.6%増の5億74百万円としている。

 先行投資負担などで営業微減益だが、営業外収益にNEDO「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」に係る補助金収入を計上見込みのため、経常・最終増益予想としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比10.4%増の48億11百万円、営業利益が13.3%減の4億15百万円、経常利益が6.0%増の5億19百万円、純利益が5.0%増の3億62百万円だった。組み込みソフトウェア事業が牽引して増収、研究開発費増加で営業減益、営業外収益の助成金収入計上で経常・最終増益だった。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価(19年4月1日付で株式4分割)は8月の直近安値圏から反発の動きを強めている。調整一巡して出直りを期待したい。9月26日の終値は1375円、時価総額は約295億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る