ゼリア新薬工業は20年3月期第2四半期決算と自社株買いを発表

■潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は国内は苦戦したが、海外市場では好調

 ゼリア新薬工業<4559>(東1)は1日、20年3月期第2四半期決算と自社株買いを発表した。

 今期20年3月期第2四半期連結業績は、売上高303億17百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益17億38百万円(同16.0%減)、経常利益16億28百万円(同15.0%減)、純利益12億30百万円(同46.0%減)であった。

 第2四半期の事業環境としては、医療用医薬品は、医療費抑制策の一環として後発医薬品の使用が引き続き強力に推進されており、またOTC医薬品市場でも市場競争の激化が続いており、ともに厳しい環境であった。

 医療用医薬品事業では、主力製品である潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」は、国内は後発品及び競合品の影響を受けて苦戦したが、海外市場では2018年12月より欧州で販売を開始した「ASACOL 1600㎎」の寄与もあって好調に推移し、全体では引き続き売上を拡大した。一方で、炎症性腸疾患(IBD)治療剤「Entocort」 (国内販売名:「ゼンタコート」)は、海外の一部の地域における在庫調整の影響により、苦戦した。なお、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」は、引き続き内視鏡実施医療機関を中心に潜在的な機能性ディスペプシア患者の掘り起しに努めた。これらの結果、同事業の売上高は、156億91百万円(同3.1%減)であった。

 コンシューマーヘルスケア事業については、主力製品群である「ヘパリーゼ群」は、テレビCMなどの広告宣伝活動を積極的に展開し、製品認知度の向上に努めた結果、引き続き売上を拡大した。なお、2019年6月に「ヘパリーゼW Jelly」を全国展開し、製品ラインアップを強化した。「コンドロイチン群」は、医薬品としての有効性、安全性、高品質を訴求し、健康食品との違いを明確にした販売活動を継続的に行っており、売上を拡大した。植物性便秘薬「ウィズワン群」も、堅調に推移した。これらの結果、同事業の売上高は、145億49百万円(同2.4%増)となった。

 第2四半期は減収減益であったが、通期予想に関しては、引き続きヘパリーゼ群・海外におけるアサコールなどの主力製品の売上の伸びが見込まれることや、Entocortが回復基調にあることに加え、下期は研究開発費が前年水準に止まると予想されることから、前回予想を据え置いている。

 ちなみに、20年3月期通期連結業績予想は、売上高650億円(前期比5.1%増)、営業利益50億円(同33.8%増)、経常利益50億円(同51.7%増)、純利益38億円(同10.0%増)と増収増益を見込む。

 また、同日、自社株買いも発表した。取得株数100万株(上限)、取得価額23億円(上限)として、取得期間は19年11月5日から20年5月12日の約6か月間。

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