カルナバイオサイエンスが創薬支援事業の計画超過などで前12月期の業績予想を大幅増額

■キナーゼタンパク質などやプロファイリング受託が計画を上回る

カルナバイオサイエンス<4572>(JQG)は1月9日の取引終了後、2019年12月期連結業績見通しの大幅増額修正を発表し、親会社株主に帰属する当期純利益は7.91億円(前回公表予想の3.7倍)とし、前期比では大きく黒字転換する。また、増額後の予想1株利益は72円72銭とした。決算発表は2月7日を予定する。

 創薬支援事業において、米国および中国を中心に、キナーゼタンパク質およびアッセイキットの販売やプロファイリングサービスの受託が計画を上回って推移するなど、米国および中国における販売が好調に推移し、売上高は前回発表予想を5.5%引き上げて32.06億円の見込み(前期比4.3倍)とした。

 利益面では、創薬支援事業で、キナーゼタンパク質、アッセイキットおよびプロファイリングサービスなど利益率の高い自社製品の売上が計画を上回ったこと、創薬事業で、主に前臨床試験に係る外注費用などの効率化を実施したこと、前臨床試験費用の発生が一部来期にずれ込む見通しとなったこと、などにより、営業利益は同3.1倍の9.68億円の見込みとした。(HC)

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