松田産業の第3四半期は減収ながら大幅増益

■金価格が上昇していることが主な要因

 松田産業<7456>(東1)の第3四半期は、減収ながら大幅増益となった。大幅増益は、18年6月以降から金価格が上昇していることが主な要因といえる。

 その結果、20年3月期第3四半期連結業績は、売上高1574億05百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益52億32百万円(同42.9%増)、経常利益54億84百万円(同42.0%増)、純利益37億40百万円(同46.3%増)となった。

 貴金属関連事業の売上高は935億93百万円(同7.4%減)、営業利益は38億90百万円(同71.2%増)と貴金属の販売量は減少したが、販売価格が上昇していることで、減収大幅増益となった。

 食品関連事業の売上高は638億67百万円(同8.8%増)、営業利益は13億41百万円(同3.3%減)と増収ながら減益となった。

 第3四半期が大幅増益であったものの、11月6日に通期連結業績予想の上方修正を発表していることもあり、今回もその数字を据え置いている。

 ちなみに、20年3月期通期連結業績予想は、売上高2030億円(前期比2.6%減)、営業利益57億円(同15.2%増)、経常利益58億円(同13.9%増)、純利益40億円(同18.0%増)を見込んでいる。

 進捗率は、売上高77.5%(前年同期76.7%)、営業利益91.8%(同74.0%)、経常利益94.6%(同74.0%)、純利益93.5%(同75.4%)となることから通期の再度の上方修正が予想される。

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