フォーカスシステムズの今第3四半期業績は増収ながら、教育・システム投資等の先行投資の影響で減益となる

■情報サービス業界は情報システムに関する投資意欲は回復傾向が継続し堅調に推移

 フォーカスシステムズ<4662>(東1)の今第3四半期業績は、増収ながら、教育・システム投資等の投資を先行したことで減益となった。

 今17年3月期第3四半期連結業績は、売上高128億24百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益4億27百万円(同14.4%減)、経常利益4億16百万円(同14.3%減)、純利益2億79百万円(同40.1%減)となった。純利益の減益幅が拡大しているのは、前期は特別利益として2億35百万円を計上した影響による。

 同社が属する情報サービス業界は、マイナンバー対応やビッグデータ・AIを始め、IoTの実用化に向けた動き等を背景に、情報システムに関する投資意欲は回復傾向が継続し堅調に推移しているものの、技術者不足という 状況が続いている。

 そのような状況の中で、売上高については、ほぼ計画通りに推移していることから増収となった。

 利益面については、優秀な人材確保への採用投資、技術者一人ひとりの価値を高めるための教育投資、ガバナンス強化を目的とした社内管理体制へのシステム投資、更に、自社製品の開発販売のための先行投資を行っていることから減益となった。

 今17年3月期連結業績予想は、売上高170億円(前期比3.1%増)、営業利益8億円(同16.1%減)、経常利益7億70百万円(同19.0%減)、純利益4億90百万円(同33.7%減)を見込む。

 配当については、前期は1部上場記念配3円50銭が普通配12円50銭に加わり年間配当16円となった。今期はその記念配が無くなることから12円50銭となるが、今期より株主優待が導入されることから、実質配当利回りは、さらに高まることになる。(TA)

【株主優待制度の導入】
https://www.focus-s.com/focus-s/news/2017_pdf/20170113.pdf

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