朝日ラバーの今期予想は増収大幅増益だが、最終利益は前期の特別利益の影響で減益を見込む

■今期上半期の売上は伸び悩むが、下半期は自動車関連製品等の売上が伸びる

 12日の12時45分に発表された朝日ラバー<5162>(JQS)の今期連結業績予想は、増収大幅増益を見込むが、最終利益については、前期の特別利益の影響で減益を見込む。

 同時に発表された15年3月期連結業績は、売上高60億59百万円(14年3月期比6.7%増)、営業利益1億14百万円(同59.9%減)、経常利益1億22百万円(同58.7%減)、純利益3億28百万円(同104.4%増)であった。

 増収であったものの、役員退職慰労金により人件費が2億13百万円増えたことから、販管費14億54百万円(同18.8%増)となった影響で、営業利益、経常利益が大幅な減益となった。しかし、最終利益については、受取保険金を特別利益に計上することと役員退職慰労金に対する繰延税金資産計上に伴う税金費用の減少等により大幅増益となった。

 事業別の売上高については、工業用ゴム事業48億94百万円(同8.4%増)、医療・衛生用ゴム事業11億65百万円(同0.2%増)であった。

 今期については、上半期は前期第4四半期に始まった得意先の品質総点検による新車発売の後ろ倒しの影響、在庫調整ならびに新規製品への切替時期が重なる影響により、自動車関連製品、機能製品、医療製品とも伸び悩みとなるが、下半期は、自動車関連製品のASA COLOR LED及びマイクロTAS事業の開発製品の販売増加を見込んでいることから全体では増収を見込んでいる。その結果、16年3月期通期連結業績予想は、売上高65億40百万円(前期比7.9%増)、営業利益3億30百万円(同187.8%増)、経常利益3億円(同145.3%増)、純利益1億90百万円(同42.2%減)を見込む。

 配当については、第2四半期末3円、期末10円の年13円を予想している。

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