アイルは戻り試す

株式市場 銘柄

 アイル<3854>(東1)は企業の経営力アップを支援するトータルシステムソリューション企業である。20年7月期大幅増収増益予想である。新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。20年7月期下期と21年7月期上期は特需の反動となるが、ストック型商材の積み上げなどで中期成長基調に変化はないだろう。株価は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■トータルシステムソリューション企業

 中堅・中小企業向けに、基幹業務管理システム「アラジンオフィス」などを提供するシステムソリューション事業、クラウド型で複数ネットショップ管理システム「CROSS MALL」などを提供するWebソリューション事業を展開している。

 企業の経営力アップを支援するトータルシステムソリューション企業である。ITによるリアルとWebの融合で企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。

■中期成長基調

 20年7月期連結業績予想(12月6日に上方修正)は、売上高が19年7月期比17.3%増の123億42百万円、営業利益が59.7%増の15億19百万円、経常利益が57.9%増の15億36百万円、純利益が62.4%増の10億08百万円としている。なお特需の影響を考慮して、期初時点で上期(8月~1月)偏重の計画である。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比47.0%増の69億57百万円、営業利益が3.3倍の12億26百万円だった。19年10月の軽減税率導入や20年1月のWindows7サポート終了に伴う特需も寄与して大幅増収増益だった。

 新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。20年7月期下期と21年7月期上期は特需の反動となるが、ストック型商材の積み上げなどで中期成長基調に変化はないだろう。

■株価は上値試す

 株価(19年11月1日付で株式2分割)は急反発して戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は1702円、時価総額は約426億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る