恵和は戻り試す

株式市場 銘柄

 恵和<4251>(東マ)は光学シート事業と機能製品事業を展開している。20年12月期増益予想である。第1四半期の進捗率は概ね順調だった。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が懸念材料となるが、収益拡大を期待したい。なお精密加工技術等のノウハウを活用して、医療機関向けフェイスシールド用フィルムの提供を開始した。株価は反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■光学シート事業と機能製品事業

 19年10月東証2部に新規上場した。液晶ディスプレイのバックライトユニットに使用される光拡散シートや高機能光学フィルムなどの光学シート事業、特定の機能(防湿性・耐熱性・耐久性)を付加した産業用包装資材や建設・農業用の産業資材などの機能製品事業を展開している。

■20年12月期増益予想で1Q順調

 20年12月期連結業績予想は、売上高が19年12月期比4.3%減の151億41百万円、営業利益が9.7%増の10億25百万円、経常利益が5.0%増の9億92百万円、純利益が10.0%増の7億61百万円としている。

 第1四半期は売上高が35億48百万円、営業利益が2億44百万円で、進捗率は売上高23.4%、営業利益23.8%と概ね順調だった。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が懸念材料となるが、光学シート事業の3月以降の販売は回復傾向としている。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。5月14日の終値は1456円、時価総額は約112億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る