マーチャント・バンカーズが中国のAI関連企業iFLYTEK社の日本法人と業務提携

■中国で売上高1547億円の企業が日本で提携先を探し合意

マーチャント・バンカーズ<3121>(東2)は7月13日、中国のAI関連企業iFLYTEK社(iFLYTEK Co.Ltd.、科大讯飞股份有限公司)の日本子会社AIS(iFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONS)と同日付で業務提携したと発表。iFLYTEK製品とソリューションの日本市場でのマーケティング業務などを行うとした。

 iFLYTEK社は、人工知能技術研究やソフトウエアと半導体の開発、ナレッジサービスを手掛けており、音声合成や音声認識・画像認識、多言語処理に強みを持っている。

■iFLYTEK社の筆頭株主は中国移動通信有限公司

 iFLYTEK社は1999年6月設立、筆頭株主は中国移動通信有限公司(持株比率12.85%)。2008年8月に中国深圳メインボード(証券コード:002230)に上場し、時価総額は約1.4兆円(20年7月9日時点:時価総額912億元、1人民元15.35円換算)。本社は中国安徽省合肥市。

 中国国内では営業基盤が確立し、2019年度決算では、売上高100.79億元(約1547億円)、純利益8.19億元(約125億円)を計上したが、日本では、20年1月に日本現地法人を設立したばかりで、営業基盤の更なる強化に取り組んでおり、営業面でのパートナーとなる日本企業を探していた。

 一方、マーチャント・バンカーズは、愛媛大学医学部附属病院の給食事業を通しての医療業界とのつながり、顧問弁護士を通しての法曹界とのつながり、過去の投資先企業の属する産業とのつながりがあり、iFLYTEK社がターゲットとする医療、法曹界、学校、一般企業内へのアプローチができる。

 よって両社のニーズが一致し、iFLYTEK社製品とソリューションの日本展開のマーケティング業務に関する業務提携契約を締結することになった。業務開始は20年8月1日。(HC)

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