テクマトリックスはクラウドサービス拡大

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 テクマトリックス<3762>(東1)は、セキュリティ関連製品販売やクラウドサービス提供などの情報サービス事業を展開し、クラウドサービスが拡大している。21年3月期予想は未定としているが、新型コロナウイルスの影響は限定的だろう。クラウドサービスが牽引して収益拡大を期待したい。株価は6月の上場来高値から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。なお7月31日に第1四半期決算発表を予定している。

■クラウドサービスが拡大

 セキュリティ関連製品販売やクラウドサービス提供などの情報サービス事業を展開し、成長ドライバーとしてクラウドサービスが拡大している。

 グループ会社は、医療情報クラウドサービスのNOBORI(三井物産<8031>が出資して共同で事業展開)、遠隔画像診断関連ITサービスの医知悟、NOBORIの子会社(19年4月子会社化)でクラウド型線量管理システムのA-Line、ITシステム基盤コンサルティングのクロス・ヘッド、クロス・ヘッドの子会社で沖縄県内におけるIT人材教育やデータセンターサービスの沖縄クロス・ヘッド、システム開発のカサレアル、金融系ITベンチャーの山崎情報設計(19年11月子会社化)である。

 20年3月期のセグメント別売上高構成比は、情報基盤事業(ネットワーク・セキュリティ関連ハードウェアの販売)が67%、アプリケーション・サービス事業(医療・CRM・EC・金融を重点分野とするクラウドサービス提供およびシステム受託開発)が33%、営業利益構成比は情報基盤事業が75%、アプリケーション・サービス事業が25%だった。ストック売上比率は情報基盤事業が38.6%、アプリケーション・サービス事業が53.7%だった。

 クラウドサービスでは、コンタクトセンター向け顧客情報・対応履歴一元管理CRMシステム「Fastシリーズ」や、医療情報クラウドサービス「NOBORI」などを展開している。20年3月期末の「NOBORI」の画像保管患者数は3118万7000人、保存検査件数は1億7779万4000件となった。

■全領域におけるサービス化を加速

 中期経営計画「GO BEYOND 3.0」では、目標数値に21年3月期売上高280億円、営業利益27億円(情報基盤事業の売上高が185億円で営業利益が17億50百万円、アプリケーション・サービス事業の売上高が95億円で営業利益が9億50百万円)を掲げている。

 事業戦略としては、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、セキュリティ&セイフティ(安心と安全)の追求、資本・業務提携や大学・研究機関との連携など事業運営体制の多様化、全領域におけるサービス化の加速、AI利用を含むデータの利活用、BtoC(消費者向けビジネス)への参入、海外市場での事業の加速、グループを横断した人財・技術の有効活用など事業運営基盤の強化、M&Aの活用を掲げている。

 なお19年4月NOBORIが日本メジフィジックスと業務提携、20年5月NOBORIがエムスリー<2413>と業務提携、NOBORIがDeepTekと資本業務提携、20年6月NOBORIがエムスリーと共同運営する医用画像診断支援AIプラットフォーム事業においてエルピクセルと業務提携、20年7月NOBORIがクラウド型ERプラットフォームのTXP Medicalと業務提携した。

■21年3月期予想は新型コロナウイルスを考慮して未定

 21年3月期連結業績・配当予想は新型コロナウイルスで不透明感が強いとして未定としている。ただし新型コロナウイルスによる業績への直接的な影響は限定的だろう。クラウドサービスが牽引して収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は毎年9月末の株主対象

 株主優待制度は、毎年9月30日現在の500株以上保有株主を対象に、保有株式数に応じて実施(詳細は会社HP参照)している。なお20年7月1日付(効力発生日)で1株を2株に分割したが、株式分割に際して基準の変更は行わない。

■株価は上値試す

 株価(20年7月1日付で株式2分割)は6月の上場来高値から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月16日の終値は1703円、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS343円67銭で算出)は約5.0倍、時価総額は約758億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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