【株式市場】コロナ感染者数が警戒され日経平均は軟調だが日本製鉄など底堅くTOPIXは3日続伸

株式

◆日経平均は2万6763円39銭(43円28銭安)、TOPIXは1793.24ポイント(0.66ポイント高)、出来高概算(東証1部)は12億9699万株

 12月18日(金)後場の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合(17~18日)の結果が昼過ぎから断片的に伝えられはじめ、日本製鉄<5401>(東1)が回復基調となった一方、ブリヂストン<5108>(東1)は一段安。日経平均は14時頃まで40円安前後(2万6770円前後)で小動きを続け、終盤コロナ感染者数を警戒し99円37銭安(2万6707円30銭)まで軟化する場面があり3日ぶりに反落した。一方、TOPIXは堅調で3日続伸。

■新規上場は2銘柄(インバウンドテック、ココペリ)

 後場は、日本特殊塗料<4619>(東1)が次第高となり、本業の技術を生かしたフェイスシールド・メガネレンズ用くもり止め液などが材料視されて戻り高値を更新。15日新規上場のビーイングHD<9145>(東2)、16日新規上場のバルミューダ<6612>(東マ)、17日新規上場のオーケーエム<6229>(東2)は高値を更新。ブランジスタ<6176>(東マ)は南米チリの貿易振興局(ProChile)の日本での公式通販サイトの立ち上げと運営を全面サポートとの発表が注目され急伸。コスモ・バイオ<3386>(JQS)は12月期末配当の増配が好感され活況高。

 新規上場の2銘柄は、インバウンドテック<7031>(東マ)が9時58分に公開価格5700円を28%上回る7300円で初値をつけ、高値は前場8150円、大引けは7520円。ココペリ<4167>(東マ)は買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の本日上限の3680円(公開価格1600円の2.3倍)で買い気配。

 東証1部の出来高概算は12億9699万株(前引けは4億9380万株)、売買代金は2兆8959億円(同1兆790億円)。1部上場2184銘柄のうち、値上がり銘柄数は1008(前引けは838)銘柄、値下がり銘柄数は1079(同1216)銘柄。

 また、東証33業種別指数は21業種(前引けは20業種)が値上がりし、値上がり率上位は、精密機器、空運、その他金融、石油/石炭、鉄鋼、電力/ガス、非鉄金属、ガラス/土石、水産/農林、卸売り、などとなった。(HC)

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