ジェイエスエスは21年3月期利益2回目の上方修正で営業・経常黒字予想

(決算速報)
 ジェイエスエス<6074>(JQ)は2月12日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収減益だが営業・経常黒字だった。そして通期利益予想を上方修正(2回目)し、従来の赤字予想から一転して営業・経常黒字予想とした。株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きとなっている。2回目の利益上方修正を好感して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期利益2回目の上方修正で営業・経常黒字予想

 21年3月期第3四半期累計の業績(非連結)は、売上高が前年同期比29.2%減の46億85百万円、営業利益が81.8減の74百万円、経常利益が81.4%減の77百万円、四半期純利益が2億13百万円の赤字(前年同期は2億64百万円の黒字)だった。

 新型コロナウイルスに伴う臨時休業や在籍会員数減少で減収減益だが、コストコントロール徹底で営業・経常利益は黒字だった。全事業所の合計会員数は7.7%減の9万3860人となった。なお臨時休業中に発生した固定費を新型コロナウイルス感染症による損失(5億22百万円)として特別損失に計上し、雇用調整助成金等収入1億84百万円を特別利益に計上した。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高9億41百万円で営業利益6億56百万円の赤字、第2四半期は売上高18億22百万円で営業利益5億71百万円、第3四半期は売上高19億22百万円で営業利益1億59百万円だった。第2四半期から回復傾向となった。

 通期予想は売上高を据え置き、各利益を上方修正(11月13日続いて2回目)して、売上高が20年3月期比22.1%減の66億05百万円、営業利益が88.5%減の43百万円、経常利益が87.5%減の49百万円、当期純利益が2億40百万円の赤字(20年3月期は1億85百万円の黒字)とした。

 従来の赤字予想から一転して営業・経常黒字予想とした。新型コロナウイルスの影響が不透明だが、各業務のオペレーション見直しやWEB会議システムの活用など、コストコントロール徹底が寄与する見込みだ。収益改善基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は安値圏でのモミ合いから上放れの動きとなっている。2回目の利益上方修正を好感して戻りを試す展開を期待したい。2月12日の終値は485円、時価総額は約20億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る