エスプールの第1四半期は障がい者雇用支援サービスなど好調、通期では売上収益・営業利益とも3期ぶり最高更新めざす

(決算速報)

■営業利益は約10倍になり前年同期の93%減から急回復

 エスプール<2471>(東証プライム)が4月11日午後に発表した第1四半期決算(2025年11月期、24年12月~25年2月・連結、IFRS)は、売上高に相当する売上収益が61億31百万円(前年同期比8.4%増)となり、営業利益は2億61百万円(同907.5%増)だった。営業外で繰延税金資産計上の一時的な押し上げ効果がなくなったことで、親会社の所有者に帰属する四半期利益は98百万円(同四62.4%減)となった。

 障がい者雇用支援サービスは、管理収入の積み上げに加え、設備販売が前期からの繰越納品も寄与して大きく伸長した結果、大幅な増収増益となった。農園数は54農園(屋外39、屋内15)、管理区画は9061区画、就労者数は4531名。広域行政BPOサービスは、定額減税に関連した国策業務がピークを過ぎたため売上収益は減少したが、大型案件が控える下期に向けた営業活動は着実に進展した。前第4四半期に開始した施工管理技士の人材派遣サービスは、当第1四半期で黒字化し、堅調なスタートを切ることができた。下期に納品が集中するコンサルティングサービスの受注も順調に積み上がっている。

 財務面では、障がい者雇用支援サービス拡大のため、株式会社エスプールプラスにて、新規農園の建設や既存農園の増設をしており、有形固定資産が186百万円増加した。

 11月通期の連結業績予想は、25年1月に開示した予想に変更はなく、売上高は268億28百万円(前期比5.0%増)、営業利益は30億74百万円(同10.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は、繰延税金資産計上の一時的な押し上げ効果がなくなったことで19億07百万円(同9.2%減)とした。売上収益・営業利益ともに3期ぶりに過去最高を更新することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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