ヒーハイストは21年3月期3Q黒字転換、通期上振れ余地

(決算速報)
 ヒーハイスト<6433>(JQ)は2月12日の取引時間終了後に21年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。新型コロナウイルス影響で減収・赤字だった。ただし売上が回復傾向となって第3四半期は黒字転換した。通期減収・赤字予想を据え置いたが、第3四半期黒字転換したことを勘案すれば、通期上振れ余地がありそうだ。収益改善基調を期待したい。株価は急伸・急落と乱高下したが、第3四半期黒字転換を好感して戻りを試す展開を期待したい。

■21年3月期3Q累計減収・赤字だが3Q黒字転換、通期上振れ余地

 21年3月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比16.8%減の14億91百万円、営業利益が24百万円の赤字(前年同期は11百万円の黒字)、経常利益が20百万円の赤字(同2百万円の黒字)、四半期純利益が15百万円の赤字(同2百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルス感染症の影響で需要が急減して減収・赤字だった。直動機器は14.5%減収、精密部品加工は26.4%減収だった。ユニット製品は中国の液晶製造装置向けが回復して2.3%増収だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高4億73百万円で営業利益20百万円の赤字、第2四半期は売上高4億21百万円で営業利益68百万円の赤字、第3四半期は売上高5億97百万円で営業利益64百万円の黒字だった。第3四半期は売上が回復(直動機器4.2%増収、精密部品加工27.9%増収、ユニット製品32.9%増収)傾向となって営業黒字に転換した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年3月期比20.8%減の18億37百万円、営業利益が86百万円の赤字(20年3月期は21百万円の赤字)、経常利益が89百万円の赤字(同25百万円の赤字)、当期純利益が94百万円の赤字(同3億42百万円の赤字)としている。

 新型コロナウイルス影響で通期減収・赤字予想だが、売上回復傾向で第3四半期黒字転換したことを勘案すれば、通期上振れ余地がありそうだ。収益改善基調を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は急伸・急落と乱高下したが、第3四半期黒字化を好感して戻りを試す展開を期待したい。2月12日の終値は306円、時価総額は約19億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る