インテリジェントウェイブが自社開発のIPフロー監視ソリューション「EoM」を日本デジタル配信へ提供

■VIDEO-OVER-IPに不可欠、IPフローの詳細をリアルタイムに可視化

 インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)は、このほど、ケーブルテレビ向けデジタル放送配信事業を軸とした様々なソリューション提供を行う日本デジタル配信株式会社(東京都千代田区)へ、自社開発のIPフロー監視ソリューション「EoM」を提供した。4月26日に発表した。

■金融決済システム開発で培った高速データ処理技術とFPGA技術を応用

 EoMは、IWIがクレジットカード決済システムや証券業界向けシステムの開発で培ってきた高速データ処理の技術と、FPGA(注)技術を組み合わせることにより、放送業界向けに開発したIPフロー監視ソリューション。

 4K/8K放送の普及により、放送業界ではIP化された放送設備が必要となっており、放送の品質の維持・向上のために個々のIPを詳細に監視するソリューションの必要性が高まっている。

 EoMは、放送のIP化において標準規格となっているSMPTE ST2110、ST2022をはじめとした主要なデータ種別に対応しており、障害時の原因把握やリアルタイムでのデータ分析・可視化を実現することで、IP化された放送システムの運用コストの大幅な削減に貢献する。(注)FPGA(field-programmable gate array):製造後に構成を設定できる集積回路。

■今回のEoM導入の背景

 JDSでは、番組供給事業者から提供されたコンテンツをエンコードし、国内の各拠点に伝送している。高品質なサービスを維持するためには、伝送時の原因切り分けが困難なエラーや、受信側機器でしか分からない事象を通信経路の途中で監視する必要がある。

 これらの課題を解決するために、IPフローの詳細な情報をリアルタイムで監視することのできるEoMを導入した。採用にあたっては、JDSが使用する100GbEネットワークにおいてもEoMが利用可能であることや、既に実装されている豊富な標準機能だけではなく、ユーザー企業の要望を製品に反映することのできるIWIの開発力(注)も決め手の一つとなった。(注)EoMのVLAN ID確認機能は、JDSの要望により追加開発された機能。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る