ソニーグループはプロフェッショナル向けドローンを発売、9月から順次出荷予定

 ソニーグループ<6758>(東1)は、ドローンのさらなる発展や最高峰の価値創出に貢献する志を込めて開発を進めてきたAirpeakの第一弾として『Airpeak S1』を発売する。2021年9月から順次出荷予定。

 業務用ドローンAirpeak S1は、独自開発のモーターやプロペラ、制御システム、センシング技術などにより、高い敏捷性を有しダイナミックかつ緻密な飛行が可能で、フルサイズミラーレス一眼カメラα(Alpha)搭載可能機種で世界最小クラスを実現していることから、映像制作クリエイターの創造力を余すことなく支援する。また機体を意のままに操れる送信機と、センシングによる障害物検知や自動飛行に加え、機体や飛行情報のクラウド管理による安全な飛行等により、高画質空撮映像制作をサポートする。

■運動性能を磨き上げた機体

 高い基本性能によるダイナミックな飛行で、最高速度90km/h、最大角速度180°/s、最大傾斜角度55°を実現。独自開発のキーデバイスを組み合わせた推進デバイスと飛行制御で最大20m/sの耐風性能を有し、強風下でも安定飛行が可能。

 軽量で高効率、高強度、高応答性のある独自開発17インチのプロペラやブラシレスモーターに加え、これらを最適に制御するESC(Electric Speed Controller)を搭載している。推進デバイスと全てのセンサー情報を統合し、安定した飛行と高い操縦応答性を実現する、独自の飛行制御システムを構築した。

■センシングによる安定飛行

 ソニー製イメージセンサーが内蔵されたステレオカメラを機体5方向(前後左右下)に配置し、さらに、それらのカメラ情報を同時に高速処理できるソニー製ビジョンセンシングプロセッサと独自アルゴリズムを搭載。Airpeak S1は、それら視界情報とIMU(Inertial Measurement Unit)、コンパス、気圧、赤外線測距などのセンサー情報を統合し、自己位置・姿勢を高精度に推定して周囲の空間をリアルタイムに認識する。これにより、屋内や橋梁下などGNSSを受信しづらい条件下でも安定した飛行を実現。

 用途に合わせたαシステムの選択により映像制作の幅を広げることができる。α7Sシリーズや『FX3』搭載時はノイズを抑えた高い描写力、またα7Rシリーズ搭載時は高精細に、そしてα9シリーズ等では歪の少ない映像の撮影が可能。8K動画撮影が可能な『α1』も搭載可能。

 αの映像をリアルタイムに確認しながら機体やカメラ、ジンバルを操作できる。iOS/iPadOS対応のモバイルアプリAirpeak Flightは機体と送信機、カメラ、ジンバルを統合し、画面上で飛行距離やバッテリー残量などの状態確認や、各種操作、設定変更が可能。

■Webアプリによるクラウドでの統合管理

 Airpeak Baseは機材管理や飛行プラン作成、フライトログ管理が可能なWebアプリ。機材管理では使用した機材情報が自動でリストアップされ、フライトログをもとに管理する。現場に赴く前に機体の状態を確認できるため、トラブル軽減に寄与する。

 Airpeak Baseでは、高度な飛行プランを作成し、あたかも空中にレールを設置したかのように自動的に何度も機体を飛行させることが可能。タイムラインに沿って機体の位置(緯度・経度・高度)や速度を設定し、ジンバルの向きや動画・静止画撮影のタイミングを指定できる。地図上で滑らかな曲線を描くこともできる。再現飛行は過去に飛行したフライトログをもとに飛行ルートとジンバル、カメラの動きを自動で再現する自動飛行機能。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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