【株式市場】コロナ収束期待株は高安混在だが米大型インフラ投資への期待が強く日経平均は上げ幅200円前後を保ち続伸

東京証券取引所

◆日経平均は2万9066円18銭(190円95銭高)、TOPIXは1962.65ポイント(15.55ポイント高)、出来高概算(東証1部)は少な目で9億426万株

 6月25日(金)後場の東京株式市場は、日本製鉄<5401>(東1)などの鉄鋼株が一段と強含み、前場に続いて米国の大型インフラ整備投資などへの期待が込められ、ファナック<6954>(東1)など機械株も強含んだ。半面、三越伊勢丹HD<3099>(東1)は前日比横ばいのまま重いなど、来日した五輪選手団の中に新型コロナ感染が発生していることなどが気にされる様子も。日経平均は前場の高値(298円94銭高の2万9174円17銭)を抜けずに高値もみ合いを続けたが、大引けも値を保ち大幅続伸となった。

 後場は、資生堂<4911>(東1)がワクチン接種者の増加による需要回復期待などでジリ高。セブン工業<7896>(東2)は木材加工団体が都市部向けに作成した案内冊子の発行などが注目され中盤から一段高。ヒューマンクリエイションHD<7361>(東マ)は今9月期の業績への期待などで一段ジリ高。プロルート丸光<8256>(JQS)は手越祐也さんを起用した新製品などが材料視され大引けにかけ動意活発。

■25日は2銘柄が新規上場

 25日新規上場となった日本電解<5759>(東マ)は取引開始とほぼ同時に公開価格1900円と同じ値段で初値がつき、14時半過ぎまでは前場の高値1956円を上値に売買交錯を続けたが、大引けにかけて1986円まで上げて1967円で終了。

 同じくステムセル研究所<7096>(東マ)は、買い気配を上げ、午前11時15分現在に4830円(公開価格2800円の73%高)で初値がつき、高値は前場の4845円。後場は次第に軟化し大引けは4130円となった。

 東証1部の出来高概算は少な目で9億426万株(前引けは4億2403万株)、売買代金は2兆1422億円(同1兆191億円)。1部上場2193銘柄のうち、値上がり銘柄数は1595(前引けは1610)銘柄、値下がり銘柄数は504(同461)銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種(前引けも30業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉄鋼、鉱業、非鉄金属、化学、電気機器、機械、石油石炭、輸送用機器、ゴム製品、金属製品、ガラス土石、不動産、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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