【株式市場】五輪スポンサー株や酒類株など持ち直し日経平均は後場大きく回復、前場の安値から500円上げる

◆日経平均は2万7940円42銭(177円61銭安)、TOPIXは1912.38ポイント(7.94ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加し14億2564万株

 7月9日(金)後場の東京株式市場は、今回の緊急事態宣言やオリンピック無観客化の影響は前場の日経平均698円安(2万7500円割れ)で織り込んだとの見方が言われ、サッポロHD<2501>(東1)などのビール株や三越伊勢丹HD<3099>(東1)などの百貨店株が持ち直して始まり、五輪大手スポンサーのキヤノン<7751>(東1)は前日比プラスに転換。1ドル110円台のへの円安再燃を受け東京エレク<8035>(東1)などの半導体・電子部品株も下げ幅を縮小。日経平均は前引けより150円ほど上げて始まり、14時頃から一段と持ち直し、大引けは続落だが前場の安値から500円強の上げとなった。

 後場は、日本航空<9201>(東1)が13時頃から前日比プラス圏に浮上し次第に上げ幅を拡大。ミロク情報S<9928>(東1)は持分会社を米グーグルが買収との報道への評価が強まり前場の高値を抜いて尻上がり。同じくメタップス<6172>(東マ)はストップ高。ソフト99<4464>(東2)は7月に入り続落模様だったことやスマホに塗るスベリ性向上剤などが注目され久々に反発。JTOWER<4485>(東マ)はNTT西日本の保有通信鉄塔71基の譲受などが材料視され急伸。上場12日目のベイシス<4068>(東マ)は4日ぶりに最高値を更新。

 東証1部の出来高概算は朝のSQ算出分に加えて後場も増加し14億2564万株(前引けは6億3709万株)、売買代金は3兆3240億円(同1兆4988億円)。1部上場2192銘柄のうち、値上がり銘柄数は907(前引けは250)銘柄、値下がり銘柄数は1175(同1879)銘柄。

 また、東証33業種別指数は7業種が値上がり(前引けは全33業種が下落)し、値上がり率上位の業種は、鉱業、空運、陸運、その他金融、電力ガス、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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