ケイアイスター不動産は22年3月期1Q大幅増益で通期利益・配当予想を上方修正

(決算速報)
 ケイアイスター不動産<3465>(東1)は8月12日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。分譲住宅事業が牽引して大幅増収増益だった。そして通期の連結業績予想および配当予想を上方修正した。成長戦略を加速して収益拡大基調だろう。株価は急伸して上場来高値を更新した。上値を試す展開を期待したい。

■22年3月期1Q大幅増収増益、通期利益・配当予想を上方修正

 22年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比53.8%増の432億61百万円、営業利益が5.2倍の52億74百万円、経常利益が5.6倍の51億79百万円、親会社株主帰属四半期純利益が5.8倍の32億89百万円だった。

 主力の分譲住宅事業が73.9%増収で3.6倍増益と大幅伸長して牽引した。コンパクト分譲開発(セミオーダー新築住宅)を中心に成長加速した。よかタウン事業は4.6%増収で3.6倍増益、旭ハウジング事業は67.6%増収で5.8増益、建新事業は2.2倍増収で黒字化と、いずれも大幅伸長した。新型コロナウイルスに伴うライフスタイルの変化で、郊外の戸建住宅需要が拡大していることも追い風となった。全体の売上総利益率は6.8ポイント上昇した。

 第1四半期の好調を受けて通期の連結業績予想および配当予想を上方修正した。修正後の通期連結業績予想は、売上高が21年3月期比18.8%増の1850億円、営業利益が59.2%増の200億円、経常利益が56.5%増の200億円、親会社株主帰属当期純利益が70.7%増の130億円としている。配当予想は30円上方修正(第2四半期末15円、期末15円それぞれ上方修正)して、21年3月期比91円増配の230円(第2四半期末115円、期末115円)とした。

 強みとしている「KEIAIプラットフォーム」の活用によるコンパクト分譲開発(セミオーダー新築住宅)を中心に成長戦略を加速して、大幅増収増益・増配予想としている。積極的なM&A戦略も寄与して収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は急伸して上場来高値を更新した。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。8月13日の終値は6130円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS912円58銭で算出)は約7倍、時価総額は約873億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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