川崎重工と大林組はNEDOの公募事業採択を受け水素発電の地域実装に向けた技術開発と社会実装モデルに関する調査を開始

■水素発電の地域実装に向けた技術開発と社会実装モデルに関する調査を開始

 川崎重工業<7012>(東1)と大林組<1802>(東1)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発」に係わる採択を受け、水素発電の地域実装に向けた技術開発と、社会実装モデルに関する調査の2事業を開始した。(写真=水素CGS実証プラント)

 2事業のうち、「水素CGSの地域モデル確立に向けた技術開発・研究」では、兵庫県神戸市のポートアイランドの「水素CGS実証プラント」に設置済みのドライ方式水素専焼水素ガスタービンの改良、統合型EMSの再設計・改修と周辺公共施設に水素由来のクリーンな電気と熱を供給することで、より実用的で環境性が高い技術の確立と、地域に実装するためのモデル構築を行う。

 また、「水素CGSの事業モデル確立に関する調査」では、関西電力<9503>(東1)と共に、比較的大規模な施設やビルが集まる市街地などへの水素CGSの導入による脱炭素化に向けた事業モデルの調査・検討を行うことで水素エネルギーの普及促進を目指していく。

【用語解説】
・CGS(Co-generation System;コージェネレーションシステム)=電気と熱の両方を同時に供給することができるエネルギーシステム。
・ドライ方式=NOx低減用の水噴射を使わない燃焼方式。水噴射を使わない分、発電効率を向上させることができるが、燃焼安定性が課題。
・統合型EMS(Energy Management System;エネルギーマネジメントシステム)=ビルや工場などで省エネを図るために、ITを活用してエネルギーを最適に制御するシステム。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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