【チャート診断】住友重機はROE10%接近、14円配当で4ケタ相場の実力内包、世界景気回復待ち

チャート診断

住友重機械工業<6302>(東1・売買単位1000株)の月足チャートは、2007年高値1624円に対し08年にリーマンショックで200円まで8分の1に暴落、長期の底練りを経て14年から反発相場入り。足元では700円台回復だが、07年高値に対してはまだ4合目にすぎない。過去の暴落の悪イメージのためか信用売残が買残を上回る高水準である。

明治21年(1888年)に住友別子鉱業所銅山で使う機械・器具の製作・修理の工作係として発足、昭和9年に住友機械工作所として設立した。創業127年。造船、建設機械、環境・プラント、機械コンポーネント、精密機械、産業機械など重工に強い。とくに、減速機で圧倒的。従業員約1万8000名、年商約7000億円で海外比率約60%。ROE10%接近。発行済株式数は約6億1000万株の大型株。外国人投資家約55%保有。10円超す配当で優良株の雰囲気は強まっている。

リーマンショックで株価急落しだが、赤字転落はなかった。前期は3年前比較で営業利益微減。今期回復見通しで、連続増配に進む。

足元では26週線を若干下回るが、「上昇過程の26週線割れは狙い場」の示唆からも好仕込み場といえる。徐々に好実体を織り込む展開だろう。世界景気に対し敏感で今後、世界の景気が上昇に転じれば本格活躍が期待され、とくに、ROEの10%接近に加え連続増配で年14円配当から4ケタの実力を内包しているとみられる。

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