【株式市場】日経平均は後場堅調になり2日続伸、TOPIXは戻しきれず小安い

東京証券取引所

◆日経平均は2万9774円11銭(28円24銭高)、TOPIXは2042.82ポイント(1.71ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億6538万株

 11月22日(月)後場の東京株式市場は、日本製鉄<5401>(東1)が取引開始後一気に前日比プラス圏に浮上して一段ジリ高となり、住友不<8830>(東1)などの不動産株は一段と持ち直し、海運株は一段ジリ高となり、引き続き財政支出ベースで55.7兆円規模の経済対策を念頭に出遅れ株物色が活発となった。日経平均も前引けを上回って始まり、13時半過ぎにはプラス圏に浮上して60円62銭高(2万9806円49銭)まで上げ、大引けも堅調で2日続伸となった。TOPIXは着地が乱れた印象で小安い。

 後場は、日製鋼<5631>(東1)が一段高となり前日比で大幅に反発し、19日開催の決算説明会で評価強まるとの見方。マーケットエンタープライズ<3135>(東1)は2日続けてストップ高となり、北関東の新拠点からEU向けに中古農機の輸出開始など買い材料視。天昇電気<6776>(東2)はワクチンの3回目接種に向けた動き本格化を受け「感染性廃棄物容器」に注目再燃とされ急反発。フェニックスバイオ<6190>(東マ)は19日付の同社研究員の学術論文発表などが注目されストップ高。メルカリ<4385>(東マ)は大阪のテーマパークUSJとの連携など材料視され手一段と上げ高値更新。京写<6837>(JQS)は東証新市場区分で東証2部に相当するスタンダード市場の基準を満たし上場申請との発表など注目され出直り拡大。

 東証1部の出来高概算は10億6538万株(前引けは5億4403万株)、売買代金は2兆3720億円(同1兆1857億円)。1部上場2183銘柄のうち、値上がり銘柄数は1054(前引けは857)銘柄、値下がり銘柄数は1023(同1202)銘柄。

 また、東証33業種別指数は20業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、保険、証券商品先物、ガラス土石、倉庫運輸、医薬品、パルプ紙、鉄鋼、情報通信、その他金融、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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