川崎近海汽船が連日急伸、業績・配当予想の増額修正に好感買い継続

■3月期末配当は1株100円(従来予想の2倍)の予定に

 川崎近海汽船<9179>(東2)は12月27日、2日続けて大幅高となり、17%高の4090円(590円高)まで上げて年初来の高値を大きく更新し、2018年以来の4000円台に進んでいる。引き続き、24日の正午前に発表した業績・配当予想の増額修正、中期経営計画の更新などが好感され、午前10時20分現在は東証2部の値上がり率トップとなっている。

 今期・2022年3月期(通期)の連結業績予想を、営業利益は従来予想を67.9%上回る23.5億円の見込みに引き上げ、親会社株主に帰属する当期純利益は同71.6%上回る16.3億円の見込みに引き上げた。最新の燃料油価格想定や足元の荷動き想定に基づき見直しを行った。3月期末配当は従来予想の1株につき50円を同100円の予定(前期実績比50円の増配)とした。

 近海部門では、好調な市況は継続しており、運賃収入や貸船料収入が増加し、売上原価が想定を下回ったことから、収支は前回発表予想を上回る見通しとなった。内航部門では、新型コロナウイルス感染症の影響は依然として一定程度継続しているものの、荷動きは堅調に推移しており、さらに、24日発表した宮古(八戸)/室蘭航路の22年2月1日での休止による効果も織り込んだ。なお、八戸/苫小牧航路は現在の4隻8便運航を維持する方針とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る