【材料でみる株価】サンバイオは再生細胞薬開発に着手、神経機能再生

材料でみる株価

■株価は底値を確認中だが、早晩、安定した展開へ。

サンバイオ<4592>(東マ・売買単位100株)は再生医療のベンチャー企業として注目。同社が開発を推進している「SB623」は神経機能を再生する作用を持ち、失われた運動機能、感覚機能、認知機能を再生することが可能だ。将来、大型新薬として期待されている。

米国では研究が進んでおり、慢性期脳梗塞として既にフェーズⅡbの開始準備段階にある。さらに交通事故や転倒で頭に強い衝撃を受け、傷つくことによって起こる疾患(半身麻痺、感覚障害、記憶障害)を改善する慢性期外傷性脳損傷の治療薬としても開発中で現在、動物実験を終了。フェーズⅡの開始準備段階に来た。

一方、開発が遅れていた日本においても慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けて本格的に開発を行うことを決定した。

2016年1月期の業績は開発費の増加を受けて、赤字転落となる見込みだ。ちなみに売上高20億7000万円(前期比35.9%減)、営業段階11億円の損失(前期22億4800万円の黒字)、経常段階11億円の損失(同22億2800万円の黒字)、最終段階9億2000万円(同17億3600万円)の損失を余儀なくされる見通しだ。

株価はこうした業績不振を背景に売り圧力が依然として強い。5月13日に2117円の上場来高値を付けた後、下げ続け7月9日には1200円の安値を付け、10日も1300円前後の底値圏での推移となった。当面は底練りの状態が続きそうだが、「SB623」の開発進展がハッキリしてくる局面で、相場付は一変するものと期待される。

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