【注目銘柄】わらべや日洋は3Q高利益進捗率業績と米東海岸進出をテコに下げ過ぎ修正へ

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 わらべや日洋ホールディングス<2918>(東1)は、今年4月14日に2月期決算の発表を予定しており、2022年第3四半期(2021年3月~11月期、3Q)業績が、昨年10月に上方修正された同2月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを見直し上ぶれ着地期待を高めるとともに、今年2月28日に発表した米国東海岸エリアの事業進出の投資総額が当初計画から増額されたことを見直し下げ過ぎ修正買いが再燃している。今2023年の月期予想業績の動向についても、4月14日の決算発表時の業績ガイダンスを待たなければならないが、推進中の中期経営計画からも続伸が有力として先取りされている。

■2022年2月期業績の上ぶれ着地、次期業績の続伸と期待を高める

 同社の2022年2月期3Q業績は、前年同期比1.1%減収、同45.8%営業増益、同52.5%経常増益、同3.82倍純益増益と売り上げは連続して伸び悩んだが、利益は、大幅に増益転換して着地した。人材派遣事業から撤退したことで売り上げは連続減収の小幅減となったが、利益は、食品関連事業が前年同期の大幅販売減から回復し、海外事業も好調に推移し、食材関連事業で前年同期に計上した棚卸資産の評価損失が一巡したことなどが寄与してV字回復した。2月期通期業績は、昨年10月の上方修正値に変更はなく売り上げ1920億円(前期比1.2%減)、営業利益45億円(同35.1%増)、営業利益53億円(同42.8%増)、純利益32億円(同4.69倍)と見込んでいる。この通期予想業績に対して3Qの利益進捗率は、営業利益、経常利益で95%超、純利益は2800万円上回っており、上ぶれ着地期待につながっている。

 続く2023年2月期業績は、決算発表を待たなければならないが、中期経営計画では売り上げ2010億円、営業利益55億円、純利益38億円が目標業績になっているだけに続伸が有力となる。中期計画では、米国、中国の海外事業が成長分野と位置付けられており、このうち米国の東海岸エリアへの進出は、バージニア州に新工場を建設して調理パンや軽食を製造してバージニア州を中心に5州の1350店舗に納入予定で、投資総額は、昨年7月の公表時の約48億円から約62億円に増額した。

■底値確認でまず昨年来高値からの調整幅の3分の1戻し再発進し

 株価は、昨年7月発表の第1四半期業績のV字回復業績と米東海岸エリア進出にコロナ禍の「第5波」による巣ごもり関連のテイクアウト関連人気などが続いて昨年来高値2634円まで約500円高し、その後の今期業績の2回の上方修正や増配も反応は限定的にとどまり、足元ではオミクロン株による「第6波」やウクライナ情勢緊迫化を背景とした地政学リスクによる全般波乱相場のなか1700円台で底値確認のダブルボトムを形成した。PERは9.6倍、PBRは0.70倍と売られ過ぎを示唆しており、ダブルボトムから再発進しまず昨年来高値からダブルボトムまでの調整幅の3分の1戻しの2000円大台回復を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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