アドヴァンの今3月期第1四半期は建設需要回復の兆しで増収大幅増益

■中・高級住宅の回復が顕著

アドヴァン<7463>(東1)は、第1四半期の発表後、株価が上昇基調を強めている。発表前は、3ヶ月近く1650円前後を上値として横ばいだったが、発表後は、約2週間で1800円台に上昇。決算の内容を評価する展開になっている。

欧州製タイルなどの輸入建材を手掛ける。今3月期第1四半期連結業績は、増収大幅増益で着地した。

売上高は、前年同期比15.9%増の45億73百万円、営業利益は販管費などの削減に努め、同34.4%増の13億46百万円、経常利益はデリバティブ評価益およびソーラー発電収入などを計上し、同91.2%増の14億93百万円、四半期純利益はショールーム改装除却損などを計上し、同2.1倍の9億68百万円と増収大幅増益で着地した。また、営業利益の進捗率は、9月上期(4~9月)計画の21億50百万円に対し、62.6%に達した。

建材関連事業では、新設住宅の増加など建設需要回復の兆しを背景に、販売実績で一般建築関連が前年同期比19.5%増、住宅関連が同14.6%増となり、特に中・高級住宅の回復が顕著である。売上高は同6億40百万円増の42億46百万円となった。

今期通期業績見通しは、売上高が192億円(前期比10.0%増)、営業利益が47億円(同0.2%増)、経常利益が42億50百万円(同24.9%減)、純利益が25億50百万円(同24.3%減)と従来予想(4月6日公表)を据え置いた。

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