アステナホールディングス、26年11月期過去最高益予想、主力事業伸長が牽引
- 2026/1/14 07:59
- 決算発表記事情報

(決算速報)
アステナホールディングス<8095>(東証プライム)は、1月13日に25年11月期連結業績を発表した。増収増益だった。ファインケミカル事業とHBC・食品事業が伸長して全体を牽引した。当期純利益は減損損失が一巡して黒字転換した。そして26年11月期も増収増益予想とした。HBC・食品事業を中心に増収で、すべての段階利益において過去最高益を目指す。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は調整一巡して反発の動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなども評価材料であり、出直りを期待したい。
■25年11月期増収増益、26年11月期も増収増益で過去最高益予想
25年11月期の連結業績は、売上高が前期比8.2%増の627億44百万円、営業利益が7.2%増の30億17百万円、経常利益が3.8%増の29億10百万円だった。親会社株主帰属当期純利益は前期計上の減損損失41億円が一巡して21億87百万円(前期は25億25百万円の損失)だった。増収増益だった。ファインケミカル事業とHBC・食品事業が伸長して全体を牽引した。当期純利益は減損損失が一巡して黒字転換した。
ファインケミカル事業は、売上高(外部顧客への売上高)が5.7%増の223億33百万円で、営業利益(全社費用等調整前)が314.5%増の9億09百万円だった。増収・大幅増益だった。医薬品開発エコシステム部門は売上高が横ばいだが、ペプチド・核酸分野中分子原薬のプロセス開発案件の受注などにより利益面が好調だった。医薬品原料プラットフォーム部門は売上高が横ばいだが、付加価値の高い輸入原薬や新薬向け医薬中間体の販売により利益率が改善した。医薬品CDMO(医薬品開発製造受託)部門では製剤製造の生産能力が向上し、原薬製造事業における高付加価値受託品目が増加した。
HBC・食品事業は、売上高が20.0%増の181億90百万円で、営業利益が12.4%増の7億円だった。大幅増収増益だった。食品原料部門は機能性食品原料の新規獲得が減少したが、既存納入品の需要が増加した。化粧品原料部門は仕入先協業製品群である重点販売品・育成品の新規獲得が伸長したほか、自社品における付加価値の高い商品の需要増加も寄与した。ライフサイエンス部門は新生児向け医療機器市場の縮小などにより低調だった。化粧品製版部門は既存化粧品の販売が増加したほか、輸入化粧品・自社企画品販売において韓国コスメの輸入化粧品「Torriden」シリーズの新製品投入効果も寄与した。
医薬事業は売上高が8.4%増の124億29百万円で、営業利益が14.1%減の11億18百万円だった。増収ながら減益だった。医薬品部門は後発医薬品ルリコナゾール「イワキ」などの販売が増加したが、原材料費高騰や販管費増加により収益性が悪化した。美容医療部門は医療機関専売化粧品「NAVISION DR」シリーズが伸長したほか、24年11月より取り扱いを開始した「illsera」シリーズも増加した。
化学品事業は売上高が4.5%減の97億32百万円で、営業利益が9.2%減の7億33百万円だった。表面処理薬品部門はプリント基板市場および半導体市場向け薬品の需要回復遅れにより売上高が横ばいだったが、利益面は好調だった。表面処理設備部門は得意先の設備投資一巡が影響して低調だった。
その他事業(石川県奥能登地域における社会課題解決を目的としたソーシャルインパクト事業)は、売上高が49.7%増の57百万円、営業利益が3億63百万円の損失(前期は1億29百万円の損失)だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が143億34百万円で営業利益が10億32百万円、第2四半期は売上高が157億68百万円で営業利益が11億90百万円、第3四半期は売上高が153億75百万円で営業利益が5億81百万円、第4四半期は売上高が172億67百万円で営業利益が2億14百万円だった。
26年11月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.4%増の680億円、営業利益が12.7%増の34億円、経常利益が13.4%増の33億円、親会社株主帰属当期純利益が7.5%増の23億50百万円としている。配当予想は前期と同額の18円(第2四半期末9円、期末9円)としている。予想配当性向は30.9%となる。
26年11月期はHBC・食品事業を中心に増収で、すべての段階利益において過去最高益を目指す。セグメント別利益の見通しとしては、ファインケミカル事業は医薬品受託需要が底堅く推移して増益、HBC・食品事業は緩やかに市場拡大だが池田物産を連結化したことに伴うPMI費用やのれん償却負担により横ばい、医薬事業は市場拡大を見込むが新製品開発コストなどにより横ばい、化学品事業はプリント基板関連需要の増加により横ばい、ソーシャルインパクト事業は販売戦略強化により増益としている。また調整額において前期計上した一過性費用(持株会特別奨励金など)の一巡も見込んでいる。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は反発の動き
株価は調整一巡して反発の動きを強めている。高配当利回りや1倍割れの低PBRなども評価材料であり、出直りを期待したい。1月13日の終値は485円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS58円22銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約3.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS671円41銭で算出)は約0.7倍、そして時価総額は約199億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)



















