【株式市場】日経平均は5日ぶりに反落し245円安、米景気への懸念出るが空運など高い

◆日経平均は2万6804円60銭(244円87銭安)、TOPIXは1893.57ポイント(13.81ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し16億6292万株

 6月29日(水)後場の東京株式市場は、利上げによる米国景気の鈍化予想などが言われて日産自動車<7201>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)が一段ジリ安など、自動車、電気精密株の重さが目立ち、機械株や海運株は前場下げたまま一進一退となった。前場上げた東京電力HD<9501>(東証プライム)は高値圏で一進一退。一方、日本航空<9201>(東証プライム)は一段高となり、鉄道、不動産株は堅調推移など訪日観光関連株はしっかり。日経平均は前引けを30円超下回る324円安で始まったが、前場の安値は割らずに推移し、大引けは5日ぶりの反落となったが底堅かった。

 後場は、レオン自動機<6272>(東証プライム)が一段高となり、小麦粉高騰により菓子・製パン業界で自動化が進むとの見方。アスクル<2678>(東証プライム)は月次好調で一段高。サイバーステップ<3810>(東証スタンダード)は信用取引の臨時措置解除を受けNFT関連事業への期待再燃とされ後場再び急動意。ジェーソン<3080>(東証スタンダード)は猛暑関連の出遅れとされ高温予報の北関東に強いとされ一段高。アミタホールディングス<2195>(東証グロース)は6月中間決算への期待が再燃の様子で次第高。

 29日新規上場となったマイクロアド<9553>(東証グロース)は取引開始から19分後に1290円(公開価格は1410円)で売買が成立し初値をつけた。その後1308円まで上げ、後場は一進一退を続け大引けは1203円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し16億6292万株(前引けは6億247万株)、売買代金は3兆8714億円(同1兆3527億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は787(前引けは591)銘柄、値下がり銘柄数は987(同1168)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは8業種)が値上がりし、値上がり率上位は、電力ガス、空運、石油石炭、不動産、小売り、建設、サービス、鉄鋼、繊維製品、となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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