And Doホールディングスがサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)で20億円を調達

■サステナビリティ向上などを支援する融資、きらぼし銀行がローンを実行

 「ハウスドゥ」ブランドで不動産事業を全国展開するAnd Doホールディングス<3457>(東証プライム)は、6月29日の15時過ぎ、東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>(東証プライム)の(株)きらぼし銀行(本店:東京都港区)とサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)の融資契約を締結し、20億円の融資が実行されたと発表した。

■リバースモーゲージ保証、ハウス・リースバック事業の拡大を推進

 SLLは、借り手のSDGs・ESG経営の推進やサステナビリティ向上などを支援する融資で、借り手のESG戦略などに関する取組目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット:SPTs)の達成状況に応じて、融資条件が有利になるなどのインセンティブが発生するローン。

 借入人はAnd Doホールディングスで、融資実行日は2022年6月29日。SPTsは、(1)リバースモーゲージ保証残高:目標値506億円(25年6月期)、(2)ハウス・リースバック仕入契約件数:目標値3840件(23年6月期から25年6月期の3年間累計値)。

 And Doホールディングスは2025年6月期を最終年度とする中期経営計画を新たに策定し、シニア世代を中心とした多様な資金ニーズに対応する不動産を活用したハウス・リースバック事業、およびリバースモーゲージ保証事業を成長強化事業と位置づけている。今回のSLLは、中期経営計画のシニア世代向け事業の主要指標を参考にSPTsとして設定し、目標達成時に金利の引き下げを行うことでSPTs達成の促進と、同社のサセティナブル経営をサポートするものになる。なお、本件は、格付投資情報センター(R&I)より、SLLとしての適合性、およびSPTsの合理性についてセカンドオピニオンを取得している。

 And Doホールディングスは、SDGs・ESG経営を推進し、「不動産×金融×IT」で持続可能な事業の成長を図ることで、不動産を活用したサービスの提供により、日本経済の活性化に貢献していく方針だ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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