三菱商事とマルハニチロ、サーモンの陸上養殖事業を行う合弁会社アトランドを設立

 三菱商事<8058>(東証プライム)とマルハニチロ<1333>(東証プライム)は6月30日、本年10月を目途に、富山県入善町でサーモンの陸上養殖事業を行う、合弁会社アトランド株式会社を設立すると発表。

 アトランドの出資比率は、三菱商事51%、マルハニチロ49%となり、同社設立後、入善町に2500トン(原魚ベース)規模の陸上養殖施設を建設し、2025年度の稼働開始、2027年度の初出荷を目指す。

 三菱商事とマルハニチロは、2021年3月から、同事業の共同推進について協議を進めてきた。同事業は、デジタル技術も活用した陸上におけるサーモンの持続可能で安定的かつ効率的な生産体制の構築、地産地消型ビジネスモデルの実現、低・脱炭素化への貢献等に資すると考えている。三菱商事・マルハニチロが持つノウハウを利活用しながら、経済価値・環境価値・社会価値を同時に実現すべく、事業を推進していくとしている。

■サーモンの需給環境、地産地消モデルの実現

 現在、養殖サーモンの7割超はノルウェー・チリの2ヶ国で生産されているが、従来の手法である海面養殖は、年間を通し海水温が低い、天候・波が穏やかである等、適地が限られている。一方、良質な動物蛋白であるサーモンの需要は、今後も世界的に拡大することが予想されている。日本で同事業を推進することにより、サーモンの地産地消型ビジネスモデルの実現を目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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