日本取引所グループの第1四半期は3%増収だが営業利益は3.7%減

■システム関連費用を中心に営業費用が増加

 日本取引所グループ<8697>(東証プライム)は7月27日の正午に第1四半期(2022年4~6月)の連結決算=IFRS=を発表し、営業収益は前年同期比3.3%増の335.76億円と増加したが、営業利益は同3.7%減の177.77億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同1.6%減の120.89億円だった。株価は後場2202円(13.5円高)で始まったが、その後小安くなってしまった。

 この第1四半期は、株券等や金融デリバティブの取引の増加に伴い、営業収益が増加したものの、システム関連費用を中心に営業費用の増加がそれを上回り、当期利益は前年同期比1.6%減少した。情報系システムの維持・運営費増加、国債清算システムのリプレース(2022年1月)による償却費等の増加、4月の新市場区分への移行に係るPR費等の増加などがあった。

 3月通期の連結業績予想は据え置き、営業収益は前期比2.2%減の1325億円、営業利益は同10.9%減の655億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同9.9%減の450億円。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る