ジェイテックは23年3月期1Q黒字転換、通期も大幅増益予想

(決算速報)
ジェイテック<2479>(東証グロース)は7月29日の取引時間終了後に23年3月期第1四半期連結業績を発表した。コロナ禍の影響が和らぎ、テクノロジストの稼働率が上昇して2桁増収となり、全社的な業務効率化なども寄与して黒字転換した。そして通期も大幅増収、営業黒字転換、経常・最終大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は小幅レンジでモミ合う形だが煮詰まり感を強めている。第1四半期の黒字転換を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。

■22年3月期1Q黒字転換、通期も大幅増益予想

23年3月期第1四半期連結業績は売上高が前年同期比11.6%増の7億82百万円、営業利益が25百万円の黒字(前年同期は80百万円の赤字)、経常利益が37百万円の黒字(同35百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が10百万円の黒字(同25百万円の赤字)だった。

コロナ禍の影響が和らぎ、技術職知財リース事業におけるテクノロジストの稼働率が上昇して2桁増収となり、全社的な業務効率化なども寄与して黒字転換した。セグメント別に見ると、技術職知財リース事業は売上高が12.0%増の7億74百万円でセグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が8.4倍の1億14百万円、一般派遣およびエンジニア派遣事業は売上高が17.2%減の8百万円で利益が4百万円の黒字(同5百万円の赤字)だった。

通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が22年3月期比17.0%増の35億円、営業利益が1億40百万円の黒字(22年3月期は1億18百万円の赤字)、経常利益が32.0%増の1億55百万円、親会社株主帰属当期純利益が54.3%増の93百万円としている。配当予想は22年3月期と同額の1円(期末一括)としている。

コロナ禍の影響が23年3月末まで続くと仮定しているが、22年3月期との比較ではコロナ禍の影響が和らぎ、大幅増収、営業黒字転換、経常・最終大幅増益予想としている。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価はモミ合い煮詰まり感

株価は小幅レンジでモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げている。そして煮詰まり感を強めている。第1四半期の黒字転換を評価してモミ合いから上放れの展開を期待したい。7月29日の終値は203円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円72銭で算出)は約17倍、今期予想配当利回り(会社予想の1円で算出)は約0.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS117円52銭で算出)は約1.7倍、時価総額は約17億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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