昭和電線HDは「筆頭株主による一部売却」にもかかわらず後場次第に強含む

材料でみる株価

■富通集団有限公司が段階的に売却しているものと認識

 昭和電線ホールディングス(昭和電線HD)<5805>(東証プライム)は8月15日の後場、次第に強含み、13時過ぎに1853円(10円高)まで上げて堅調に推移。前引け後、「筆頭株主による当社株式の一部売却に関するお知らせ」を発表し、推移が注視されたが、株価はむしろ堅調となっている。

 発表によると、同社は、中国での展開に合わせて、富通集団有限公司グループとの協力関係を資本および事業の両面で強化していくことを目的として、2011年5月に富通集団有限公司との間で業務提携に関する契約を締結し、さらに富通集団(香港)有限公司との間で第三者割当増資による新株式の引受に関する契約を締結した。その後、両社グループを取り巻く経営環境が大きく変化する中で、資本提携については当初の目的を達成しており、富通集団有限公司が間接的に保有する当社株式を減少させていく方針を双方の共通する認識として確認した。これに基づき、富通集団有限公司は、昭和電線HD株式を段階的に売却しているものと認識しているが、具体的な売却時期、売却株数、今後の保有株数については株主である同社独自の判断によるものになるという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る