【株式市場】日経平均は朝方の343円安を下値に持ち直し124円安、中国の利下げなど好感

◆日経平均は2万8805円52銭(124円81銭安)、TOPIXは1990.87ポイント(3.65ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は4億7729万株

 8月22日(月)前場の東京株式市場は、前週末のNY株安や中国の工業都市での計画停電の動きなどを受け、日経平均は276円安で始まった。しかし、トヨタ自<7203>(東証プライム)やファナック<6954>(東証プライム)などは朝寄り後を安値に持ち直し、NYでの原油・原油株高を受けINPEX<1605>(東証プライム)などの石油関連株が堅調。中盤、中国の利下げが伝えられると三井物産<8031>(東証プライム)などの大手商社株などがスルスル上げた。日経平均は朝寄り後の343円97銭安(2万8586円36銭)を下値にもみあい、中盤から持ち直し傾向となり下げ幅を縮めた。

 アイスタイル<3660>(東証プライム)が一段と上げ、引き続き米国Amazonおよび三井物産との業務資本提携を買い材料視。サーラコーポレーション<2734>(東証プライム)は第2四半期(2021年12月から22年5月・累計)の営業利益などが通期予想に迫る額だったため8月締めにも期待とされて急伸。あいホールディングス<3076>(東証プライム)は6月決算と配当予想などが材料視され一段高。サンウッド<8903>(東証スタンダード)自社株買いと増配意向など好感され買い気配のままストップ高。新東<5380>(東証スタンダード)は先の6月決算発表で未定とした2023年6月期の業績予想に期待強まるとされ出直り拡大し高値に接近。松尾電機<6969>(東証スタンダード)は中国四川省での計画停電を受け「漁夫の利」期待とされ急伸。アクリート<4395>(東証グロース)は引き続き中期計画など好感され2日連続大幅高。

 東証プライム市場の出来高概算は4億7729万株、売買代金は1兆1196億円。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は720銘柄、値下がり銘柄数は1034銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種が値上がりし、鉱業、石油石炭、医薬品、精密機器、建設、卸売り、倉庫運輸、電力ガス、保険、銀行、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■新エネルギーマネジメントシステムで約10%の省エネ運行を実現  三菱重工業<7011>(東証プラ…
  2. 生成AI
    ■日本のAI競争力強化と社会実装加速を目指す国家戦略  経済産業省は、生成AIの社会実装を強力に推…
  3. ■円安と生産コスト上昇が直撃、値上げ難で経営圧迫  ステーキ店の経営悪化が鮮明になっている。帝国デ…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  2. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  3. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  4. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…
  5. ■トランプ相場圏外から「コメ」が主役へ!備蓄米争奪戦が炙り出す新テーマ株  今週の当コラムは、「ト…
  6. ■「備蓄米」争奪戦の裏で石破内閣の命運を握るコメ価格高騰  まさに「令和の米騒動」である。江戸時代…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る