アステナHDの岩城製薬が新コンセプトの抗ウイルス薬開発を行うキノファーマに資本出資

■共同で尋常性疣贅(ゆうぜい)の治療薬に取組み軟膏剤の開発に成功

 アステナホールディングス(アステナHD)<8095>(東証プライム)は10月14日午後、連結子会社である岩城製薬株式会社(以下、「岩城製薬」)が、株式会社キノファーマ(東京都中央区日本橋、以下、「キノファーマ」)による第三者割当増資を引受けて出資を行ったと発表した。

■キノファーマが実施する第三者割当増資の引受け出資

 キノファーマは、宿主因子をターゲットとしウイルスの増殖を抑制する新しいコンセプトの抗ウイルス薬開発に取り組んでいる。岩城製薬とキノファーマは、2021年1月より共同で尋常性疣贅(ゆうぜい:いぼ)の治療薬開発を進め、ターゲットプロファイルを満たす軟膏剤の開発に成功し、その安全性を確認したことから、22年8月に共同開発・商業化契約を締結している。この契約に基づき、キノファーマが実施する第三者割当増資の引受けを行った。

 キノファーマが取り組んでいる新しいコンセプトの抗ウイルス薬開発のリードプログラムは、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を適応症としており、現在、フェーズ2にある。また、尋常性疣贅や尖圭コンジローマといった、HPV感染を起因とする各種疾患に対し治療薬を開発していることに加え、致死性ウイルス感染症や次世代パンデミック・ウイルス感染症への治療薬開発にも取り組んでいる。

 アステナホールディングスグループの医薬事業及びファインケミカル事業では、人々の健康に貢献するとともに製薬業界に資するため、医薬品の研究開発から製造・販売に至るまでのバリューチェーンを広く手掛けている。医薬事業では、外皮用剤の製剤開発、製造ならびに皮膚科の医薬品を中心とした品揃えで、皮膚疾患にお困りの患者様へソリューションを提供している。今後も、医療・医薬の発展に寄与することが医薬事業ならびに当社グループの更なる発展、成長につながるものと考えている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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