マルマエは8月の月次受注残高の概況を発表

■8月末の受注残高は、対前年同月比130.5%増の8億20百万円

 マルマエ<6264>(東マ)は8日引け後、8月の月次受注残高の概況を発表した。

 17年8月末の受注残高は、半導体分野では、受注および出荷検収が好調に推移していることから、対前月比は2.4%増、対前年同月比では147.0%増の5億51 百万円。
 FPD分野は、受注が好調だった前月の反動で一時的に停滞しながらも、出荷検収は拡大していることから、対前月比は15.8%減、対前年同月比では127.9%増の2億68 百万円となった。
 その他分野は、おもだった動きはなく、受注残を消化している。これらの結果、8月末の受注残高は、対前月比5.1%減、対前年同月比130.5%増の8億20百万円となっている。

 同社は、半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開し、新規分野として光学装置・通信関連分野も強化している。

 業績については、第3四半期が、前年同期比ベースで、売上高26.1%増、営業利益34.7%増、経常利益40.1%増、純利益17.1%増であったように順調に推移している。

 通期業績予想に対する第3四半期の進捗率を見ると、売上高72.64%(前年同期72.92%)、営業利益70.88%(同73.15%)、経常利益71.06%(同73.14%)、純利益73.11%(同77.41%)となっていることから、ほぼ計画通りと思われる。

 今後について、同社では「半導体分野では、市場環境が好調を維持するなかで、生産能力の拡大に合わせ、当面高水準な受注と出荷検収が続く見通しです。ただし、最近の顧客動向から、数ヶ月分をまとめて発注する傾向があり、短期的に受注残は増減を繰り返す見通しです。中長期的には拡大する市場へ対して、必要な設備投資を継続的に行い、受注拡大を図ってまいります。FPD分野では、特に第10.5世代大型液晶パネル向けと有機EL関連装置の需要が拡大する見通しです。」としている。

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