メルカリはクレジットカード事業の開始や大幅増益決算が好感され7ヵ月ぶりに2800円台を回復

■第1四半期(7~9月)の営業利益は3.7倍に

 メルカリ<4385>(東証プライム)は11月1日、一段と出直り、午前10時にかけて15%高の2842円(367円高)まで上げて今年4月以来、約7ヵ月ぶりに2800円台を回復している。10月31日の15時に発表した第1四半期連結決算(2022年7~9月)の営業利益が前年同期比3.7倍の31.19億円となるなど大幅に回復し、子会の株式会社メルペイがクレジットカード事業を開始することも発表、期待が強まった。現在は「マーケットプレイス関連事業」の単一セグメントだが、「複線化」による業績拡大などに期待が出ている。

 第1四半期は、アプリ内部の大幅なアップデートに加え、BtoCにおいてはショップをサポートする機能の改善などを行った結果、流通取引総額が前年同期比で73%(162億円)増の2204億円と激増した。連結売上高は同19.0%増の400.29億円だった。業績予想(第2四半期、6月通期)については、合理的な業績予想の算定が困難であるため記載していないとした。

 クレジットカード事業については、(株)メルペイでは「グループシナジー強化による循環型金融の促進」を今期の事業方針として取り組んでおり、順調に進捗していること、一般的な属性データに基づく与信ではなく、「メルカリ」の利用実績等に基づく独自の与信を活用し、後払い決済サービス「メルペイスマート払い」、少額融資サービス「メルペイスマートマネー」を提供しており、利用者数が順調に拡大していること、特に「メルペイスマート払い」においては、「メルカリ」アプリで支払い明細が確認できる、自分で利用上限金額を設定できる、「メルカリ」の売上金で清算をすることができる等、利用と支払いの管理のしやすさが好評をいただいていること、などに基づき、今回、こうした当社独自の特長を持つ与信事業をさらに拡大することを目的として、クレジットカード事業へ参入するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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