【株式市場】日経平均は330円安、6日ぶり反落、後場は来週前半の日銀会合を控え鈍重

◆日経平均は2万6119円52銭(330円30銭安)、TOPIXは1903.08ポイント(5.10ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増勢となり14億7983万株

 1月13日(金)後場の東京株式市場は、債券市場で取引されている10年指標国債の利回りが日銀のコントロール上限の5%を超えて推移とされ、三井住友FG<8316>(東証プライム)が一段ジリ高など銀行株が上値を追い、四半期大幅増益だったセブン&アイ・HD<3382>(東証プライム)は前場の上げ幅を保って推移。第一三共<4568>(東証プライム)は中盤の新型コロナワクチン申請発表を受けて一段高。ただ、来週に入ると日銀の金融政策会合(1月17、18日)を前に動きづらくなるとされ、日経平均は290円安で始まった後も値動きは重く、ファーストリテ<9983>(東証プライム)1銘柄で百数十円も下げ幅を占める場面が。大引けは下げ幅300円台のまま6日ぶりに反落した。

 後場は、トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)やビーウィズ<9216>(東証プライム)が前場急伸したまま上げ幅を保って推移し、四半期決算や業績予想の増額修正など好感。日本精密<7771>(東証スタンダード)は業績回復期待に加え「チャイナリスク」が相対的に小さいとされて出直り幅を拡大。出前館<2484>(東証スタンダード)は11日発表の四半期決算など連日評価されて上げ幅を広げ4日続伸。シャノン<3976>(東証グロース)はメタバース展示会の運用システム採用が連日材料視され2日連続ストップ高。12月20日上場のmonoAI technology<5240>(東証グロース)もメタバース関連株とされ2日ぶりに高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し、朝はオプションSQ算出分が加わり14億7983万株(前引けは7億5097万株)、売買代金は3兆4556億円(同1兆8460億円)。プライム上場1838銘柄のうち、値上がり銘柄数は597(前引けは790)銘柄、値下がり銘柄数は1171(同963)銘柄。

 東証33業種別指数は11業種(前引けは12業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、鉄鋼、空運、証券商品先物、保険、電力ガス、鉱業、倉庫運輸、陸運、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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