【銘柄診断】gooddaysは一時昨年来高値、3Q決算発表を先取りして連続最高業績を買い直す

銘柄診断

 gooddaysホールディングス<4437>(東証グロース)は、今月2月14日に今2023年3月期第3四半期(2022年4月~12月期、3Q)決算の発表を予定しており、昨年11月に上方修正され連続過去最高を更新する今期通期予想業績を見直し割安株買いが再燃している。同社の株価自体が、四半期決算発表のたびに急伸し、第1四半期決算発表時にはストップ高し、第2四半期決算発表時には業績の上方修正を伴い以前の昨年来高値1270円まで急伸したことも、再現期待につながっている。

■金融機関向け開発案件が堅調でオフィス、レジデンスも高稼働

 同社の今期業績は、昨年11月に上方修正され期初の減益予想が増益となって続伸、売り上げ68億円(前期比8.0%増)、営業利益4億6000万円(同2.3%増)、経常利益4億6400万円(同1.5%減)、純利益3億800万円(同5.6%増)と見込まれ、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。ITセグメントの金融ビジネスでは、金融機関向けの開発案件が堅調に推移し、前期から開始したRedxサービスでは最初の導入客先への開発が進捗し、暮らしセグメントではオフィスやレジデンスの稼働率が高水準で推移していることなどが寄与する。

 3Q決算が、この通期予想業績に対してどのような進捗を示すか要注目となるが、もともと同社株は下期に利益が拡大するビジネスモデルとなっている。さらに2022年5月に不動産契約業務にオンライン化が解禁されたことから、業界初の不動産事業者向けのクラウド型電子署名サービス「IMAoS」の新機能・新サービスを開発・提供しており、今年1月27日にも家賃債務保証契約書のデータ連携機能をリリースしており、この業績押し上げ効果も期待される。

■ミニGC示現で上昇トレンド転換し四半期決算発表時の急騰実績を再現期待

 株価は、今期第1四半期業績が大幅増益で着地したことで1135円とストップ高し、第2四半期決算発表時には今期通期業績を上方修正したことが加わって1270円高値へ220円高した。同高値後は、いったん1049円と往って来いとなったが、「IMAoS」の新機能提供などで1100円台までリバウンドし、5日移動平均線が25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンド転換を示唆している。3Q決算発表時に再度の四半期決算時の急騰再現期待を高め、まず前日ザラ場につけた昨年来高値1423円にキャッチアップし、2020年1月につけた1847円が次の上値目標となろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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