【狙い場・買い場】平山は上場後の調整最終局面、資産株評価高く中期絶好の狙い場

狙い場・買い場

 7月上場の平山<7781>(JQ・売買単位100株)の調整場面は中期狙い場とみてよいだろう。

<株価の歩みと位置>

 今年7月10日の新規上場では初値2758円に対し同日に2783円まで値を上げた。その後は新規公開銘柄に付きものといえる寄り後の上場人気一巡感から売りが先行、調整の展開となっている。

 14日は、前日発表の決算が好調だったものの好材料表面化というマーケット独特の動きから229円安の2031円とストンと下げ上場後の安値となっている。高値に対し約7合目水準である。

<注目理由>

 上場後、調整が付きものである一方、上場後の調整は好買い場でもあるということも事実である。調整のまま相場は終わらないからである。上場後の高値から約3割下げ、2000円接近場面は絶好の狙い場とみていいだろう。とくに、今日の売り物は小口で短期筋の処分売り最終局面とみられる。

 13日発表の2015年6月期は、9.0%増収、営業利益18.5%増益と2014年6月期の11.2%増収、営業利益19.5%増益に続く好調な成績だった。とくに、前期配当をマーケット予想の年30円を上回る年35.22円としたことは大いに注目できる。ROEは14.0%と優秀だ。

 直近6月の有効求人倍率1.19倍が示す通り、同社の「請負」、及び、「派遣」の事業環境は非常に明るい。とくに、人材需要の旺盛な輸送用機器、住設関連、食品、事務機器関連などの企業向けを中心に好調が予想される。

 2016年6月期は売上11.4%増の100億1700万円と大台に乗せる。営業利益13.6%増の4億3000万円と連続2ケタ増益で1株利益は149.9円、配当は増配して年37.34円とする予定。

 PERは13.5倍、利回りは1.83%、指標的にも下値不安はないとみていい。ジャスダックでは人気系銘柄というより好収益の資産株としての評価が高いだけに中期投資には2000円接近場面は妙味のある水準といえるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る